小説

仕事とは?生きるとは?労働者に捧ぐ珠玉のエッセイ・働きアリに花束を

人生40年以上が経とうというのに、この歳になっても、未だに自分の適性・適職がわからず、人生に迷ってばかりいます・・・。

出だしから暗くなりますが💦私にとっては、仕事とは常に自分を悩ます、頭の痛いモノでした・・。

いえ、過去形じゃなく、現在進行形で絶賛迷い中なんですけどね(;´Д`A

私の人生でこの先、「これで、飯を食っていく!!」と思える仕事に本当に出会えるのかなあ・・・・💧って感じです。

さて、今回はそんな仕事にまつわる、爪 切男さんの自叙伝・第三弾「働きアリに花束を」を紹介したいと思います。

香川県出身で、借金まみれの家に産まれ、母親はおらず、軍隊の鬼軍曹のような父親に育てられた爪さん。

そんな爪さんの数々の労働遍歴が、その場で出会った、しょうもない人たちのエピソードと、その都度、恋をした素敵な女性達との思い出に絡めて綴られています。

そして、何より、多額の借金を返済する為に、朝も昼も夜も、働きアリを超えて、馬車馬のように働き続けていた、祖父・祖母、そして父親・・・。

そんな、実家の家族に対する思いも綴られた作品になっています。

働きアリに花束を
爪 切男 作

東京編

大学卒業後、諸事情により会社の内定を蹴り、地元の香川で、うどん屋のバイトに明け暮れていた、23歳の爪さん。
ですが、父親に手荒な檄を飛ばされて、大ゲンカの末、東京に上京します。

作家になりたい」という漠然とした夢を抱きつつ、毎日バイトに精を出し、物書きとは程遠い日々を送ります。。。

まず、私が思うのは、爪さんは行動力が凄い!!

仕事のアテもなく勢いで来た東京で、上京初日から日雇いのバイトに行くなんて😱

行動する前に、あれやこれや考えてしまって、結局、何もできないで終わる私からしたら、本当に、羨ましい能力です。。。

解体屋、清掃業、モニター、居酒屋、6年間同棲してた彼女・アスカが挑戦した、ハンドモデルやチャットレディ、様々なお仕事と東京で出会う人間の話が、爪さんのテンポのよい文章と、お約束とも言える下ネタ満載で紹介されています。

小学校・中学校・大学編

ここでは、時代別に分かれて、爪さんが子供の頃してきた労働の数々が綴られているのですが、やはり特筆すべきは、小学校編だと思います。

爪さんは何と、小学校2年の頃から、内職に励み、家計の足しにしていたそうです・・・💦

同じ頃の私は、女子同士の人間関係に悩み、仮病を使って学校を休んだりしてました😅

しかしながら、子供には単調で退屈とも思われる、内職を、爪さんは独自の想像力で、逞しく豊かにこなしていく姿が、なんとも愛しくなるお話の数々でした。

親父編

この、「働きアリに花束を」という作品は、爪さんのことというよりも、お父さんのことを語りたくて書いたのではないかと思います。

それぐらい、この親父編は、お父さんへの思いで溢れていました。

正直、このお父さんのような教育を、私の夫がしていたら、私は「子供を守る為」離婚をしていたと思います。

ご両親は、爪さんが物心着く前に離婚していますが、教育方針の違いというよりは、借金が原因のように思えます。

そのぐらい、爪さんのお父さんは「暴君」であり、今であれば児童相談所に通報されているレベルですね・・・。

ところが、このDVまがいのスパルタ教育は、爪さんにプラスになる思考をもたらしていました😲

  1. 身体が強くなる。
  2. どんなに、辛い状況でも、楽しみを見出して幸せになることができる。
  3. 我慢強くなる。
  4. 生き抜く逞しさが身に付く・・・etc

もちろん、この偏った教育により、閉所恐怖症になってしまったり、人に甘えるのが極端に下手になってしまったり、本気で父親を、憎み殺そうと思っていたこともあったそうなのですが・・・。

結果的に爪さんは、父親の背中を見て育ち、立派な働きアリとして尊敬しているのだと感じました。

それは、やはり爪さん自身が語っているように、お父さんは不器用ながらも「愛情」を持って接していからなのだと思います。

昨今の教育現場では、「叱らない子育て」が持てはやされていて、一方では、凄惨な虐待により、生命を落とす子供が後を断ちませんよね・・・。

私はこういった子育てに関する話などが、いつも、極端から極端に走っていってしまうのが不思議でなりません。。。

正直、悪い事をしたら、叩かれるのは当たり前だと思ってますし、大怪我をするような暴力を「」と称して行うなんて、あり得ないと思ってます。

そして、子供を愛しているからこそなのだ、という事が、1番大切なんですよね・・・。

まとめ

今回は、作家として食べていけるようになるまでの、爪 切男さんが経験してきた幾多の仕事と、仕事を通じ出会った人々、働き者の家族を綴ったエッセイ、「働きアリに花束を」を紹介させていただきました。

もちろん、爪さんの下ネタ自慰行為風俗、などに関するエピソードも満載です。

そして、全編を通じて、爪さんは頭から人を否定しない、常に受け入れる姿勢眼差しを持った人なんだなあ・・・と思いました。

どんな仕事でも、楽しみを見つけ、真剣に取り組む事はカッコいい!!

そんな気持ちになるお話です。

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