小説

世界一優しいラブレター「クラスメイトの女子、全員好きでした」感想

ラブレターというものをもらった事がありません

そうじゃなくても、男性って面倒臭がりで、LINEの返信すら、質問の答えじゃないと返さない😓なんて、ザラですよね。

それでも、学生時代なら、男子も言葉にするのが苦手で、文章に綴ってくれたりするかもしれませんが、大人になればなるほど、皆無に近い気がします。。。

学生時代ですらも、男の人にラブレターなんて書いてもらった事のない私には、想いを文章で綴ってもらえる女性は、皆んなとても素敵な人なんじゃないかなあ・・・という気がします。

そして、大人になっても、率直な想いを文章で著すことができるのって、とても素敵ですよね。

今回は、爪 切男さんの自叙伝・第四弾「クラスメイトの女子、全員好きでした」を紹介させていただきたいと思います。

幼い頃、母親に家を出て行かれてしまった爪さんは、人一倍、女性というものに憧れを抱き成長します。

そんな爪さんが、幼少の頃から出会ってきた、様々な女の子達。

個性溢れる彼女達とのエピソードを、爪さんの優しい視点と、流れるような読みやすい文章で、綴られた作品です。

そう、これは彼女達へ送られた、紛れもないラブレターです。

クラスメイトの女子、全員好きでした
爪 切男 作

小学校編

小学校4年生にして、父親から

おまえは、自分の顔と家柄で女を落とせる男じゃない。若いうちは全然もてないだろう

宣告された爪さん・・・。

辛い現実に直面しながらも、大人になった時にモテるように、強い男になることと、それまでは、女という生き物が、どういうモノであるのか、「よく観察して、覚える」ということを父親から言い渡されます。

そして、言いつけ通り、毎日、クラスの女子を見まくり、どんなことでも覚えるようにしてきた爪さん・・・。

そんな小学校時代の中でも、私がもっとも好きなのは、ゲロ吐き少女白川さんです。

胃弱で、クラスでしょっちゅう嘔吐する白川さんを庇った、小学校時代の爪さん

その爪さんに対して、嫌がらせをした、いじめっ子の三宅くん

その三宅くんの頭に、反撃のゲロをブチ撒けたお話は、爪さんの言うように、

世界で最も美しいゲロですね。

爪さんの作品はこういった、ゲロとか、ウンチとか、フェラチオとか、オナニーとか、、、世の中では、下品下ネタとか言われてるものが、人間の最大の武器や芸術として、当たり前のように登場します。

爪さんは、汚くても生きて行く上で「当然」の生々しいことが、「美しい」と感じる人なんだなあ。。。と思います。

そして、その気持ちは、何となくわかります。

中学・高校編

中学生になった爪さんは、青春の象徴ともいえるニキビに日々悩ませられる日々を送っていました。

そのニキビの度合いは酷く、学校ではイジメにも近い扱いを受けるほどでした・・。

当然、「モテる」という状態からは、かけ離れた青春を過ごしていた爪さんですが、相変わらず、女子に向ける視線は温かく、時にド変態で、発想が斜め上(笑)

そんな中学・高校編で、私の印象に残ったのが、爪さんだけの歌姫平田さんですね。

音楽の自由唱歌の時間に、少し古臭い昭和歌謡曲をチョイスする平田さんは、歌謡曲が大好きだった爪さんに、影響を与えます。

クラスメイトから「引かれる」のが怖くて、自分の好きな歌謡曲をチョイスできない爪さんですが、自分の好きな歌を堂々と歌える平田さんに、実は、自分も歌謡曲が好きなことと、次の音楽では、自分も歌謡曲を歌う事を約束するのでした・・・。

そのとき、爪さんが、平田さんに歌ってほしいとリクエストしたのが、

ペドロ&カプリシャスの「5番街のマリー」という曲なんですが、、、、実は私も大好きな曲なんです!!!

私も爪さんとほぼ、同世代で、高校のころは、アムラーや小室哲哉の音楽、ミスチル、スピッツ、

が全盛期でしたが、それとは別に、テレサ・テンや研ナオコさんの歌も大好きでした・・。

この話では、個人的に爪さんとの共通点、しかも「5番街のマリー」は知っている友達がいなかった😅ので、読んでいて嬉しくなってしまいました😁

結果的に、爪さんは、クラスのヤンキーのリクエストを断れず、約束した曲ではない、

氷室京介の「KISS ME」を歌ってしまい、平田さんを裏切る形になってしまいます・・・。

平田さんを傷つけてしまった・・・という後悔を抱えた、爪さんですが、気まずさから謝罪できないまま、卒業してしまうのでした・・。

・・・こういうのって、裏切ってしまった方がいつまでも引きずってしまうんですよね💦

大人になってからの再会で、「とほほ」なオチを迎える、お話ですが、

こういった、学生時代に初めて直面する小さな「裏切り」や本心を伝えられなかった
後悔」、すれ違ったままになってしまった事が、誰の青春時代にも、一度はあると思います。

そんな懐かしくも、甘酸っぱいような思いを揺さぶり起こしてくれるエピソードでした。

まとめ

今回は、作家・爪 切男さんの恋愛観、その大元になっている、幼少時代からの女性に対する思い出を綴った作品「クラスメイトの女子、全員好きでした」を紹介させていただきました。

ちなみに、私には高校からの付き合いの女友達がいるのですが、彼女は「男好き♡」を隠さず自称している強者で、

「中学のころ、クラスの男子二人を除いて、全員好きだったと言っておったのですが、爪さんは何といっても「全員、好き」なのです。

なんという懐の深さでしょう。。。

私も自分の弱いところや汚い部分、ダメダメなところ、卑怯なところを、隠さず晒して生きて行きたいという思いに囚われます。

でも、、、やはり他人からの視線が怖い・・・。

爪さんは、「完璧な人より、人間の欠落している部分が愛しくて堪らない」という、思考を軸にしていて、

それゆえ、「全て許してくれる」ような、謎の安心感が魅力の人だと思います。

是非、ご一読ください。購入は下からもできます。↓↓